2024年4月27日土曜日

新緑の中、筑波山つつじが丘駐車場からの登山

   4月26日(金)に筑波山に登りました。

牛久駅に向かう道路の歩道脇にある花壇の草取りボランティアの日でしたが、いつもより早めに終わったので、10時過ぎに2歳の孫と共に3人で筑波山「つつじが丘」の駐車場に車で出かけ、大きなガマのモニュメントまで登り、少し早い時刻でしたが景色を眺めながら昼食を摂りました。

筑波山つつじが丘駐車場(4月26日)

その後、私は歩いて登山、孫と家内は1240分発のロープウェイで頂上を目指しました。

つつじヶ丘からの筑波山登山は久しぶりでしたが、平日にもかかわらずたくさんの方が頂上を目指して歩いておられました。

筑波山登山道の様子(4月26日)

少し登ったところで、見慣れない昆虫を見つけました。調べたところ、ヒメツチハンミョウのようです。初めて見ました。

筑波山登山道のヒメツチハンミョウ(4月26日)

ツチハンミョウ類は体内にカンタリジンと呼ばれる毒物を持っているそうです。口や足の関節から出る黄色の体液に含まれていて、触れると皮膚に水疱が出来るとのことです。

ツチハンミョウの雌は土中に数千個もの卵を産み、幼虫はハナバチ類に付着してハナバチの巣穴で卵や花粉、蜜などを食べ成長するのだそうです。

なお、カンタリジン(Cantharidin)はジョウカイボン科(Cantharidae)に因んだ名称のようです。

ジョウカイボン(2021年6月12日:岩手にて)

一方、ハンミョウも毒を持っていると良く言われますが、カンタリジンなどは無く無毒とのことでした。

無毒のハンミョウ(2022年5月19日:小町山)

登山道には様々なスミレ類の花がたくさん咲いていました。

筑波山登山道のスミレ(4月26日)

キランソウの群生もありました。

筑波山登山道のキランソウ(4月26日)

筑波山頂上の数十メートル先から登山者の行き交いのため数珠繋ぎになり、頂上にもたくさんの登山者がおられました。数十名の幼稚園児童も頂上付近で待機していました。

筑波山頂上とロープウェイ駅付近(4月26日)

今回は小学生の孫の下校に合わせ2時前には駐車場から牛久に向け出発する予定でしたが、私の登頂が遅れ(1時10分頃)、ロープウェイで登った孫達と会うことは出来ませんでした。

登山道の混み具合から、徒歩で下山するには相当時間がかかりそうだったので、今回は、登頂後すぐにロープウェイで下山しました。ロープウェイ駅に下る坂道の脇にニリンソウの花が綺麗に咲いていました。

2時前につつじヶ丘売店のテラスで孫達と無事再会し、車で牛久に戻ることができました。

売店のそばの生垣にアケビの花が咲いていました。

筑波山つつじが丘駐車場売店付近のアケビの花

少し慌ただしかったのですが、新緑に包まれ、さわやかな一時を過ごすことができました。

2024年4月21日日曜日

土浦市小町の館から朝日峠展望公園への登山

   4月19日(金)晴天の朝、2歳なり立ての孫と共に土浦市の朝日峠展望公園に登りました。

展望公園頂上のパラグライダー飛行場に小さな鯉のぼりが立ててあり、その向こうに霞ヶ浦が見えます。展望公園頂上には数組のグループが休んでおられました。

土浦市朝日峠展望公園(4月19日)

小町の館駐車場に車を置き、やすらぎの森の「もみじ谷」付近まで孫も頑張って歩きましたが、その後はベビーキャリアー(背負子)に乗り展望公園まで行きました。孫は約13㎏で、テント泊登山のバックパック重量(15kg程度)より少し軽めのようです。

小町の館から朝日峠展望公園へ(4月19日)

登山道のそばに、ホウチャクソウやシロバナタツナミソウ、カキドウシ、キイチゴの花が咲いていました。

 ホウチャクソウ   シロバナタツナミソウ   
カキドオシ      キイチゴ 

展望公園では山桜や八重桜、ツツジなどの花が咲き、木々の新緑が鮮やかでした。孫が芝生の上を走り回り、追いかけるのが大変でした。

朝日峠展望公園付近の風景(4月19日)

石ころや岩の多い登山道では下山の方が危ないので、展望公園頂上から孫を背負子に乗せ、水源の森や道祖伸、そしてもみじ谷を通り登山口まで戻りました。

水源の森(4月19日)

もみじ谷(4月19日)

展望公園の芝生の中に紫色の小さなスミレ(Viola mandshurica)の花が咲いていました。

朝日峠展望公園のスミレ(4月19日)

道端の崖にはジュウニヒトエ(Ajuga nipponensis)の花もたくさんありました。ジュウニヒトエはシソ科、キランソウ属のようです。「ツクバキンモンソウ」もキランソウ属とのことです。

登山道に咲くジュウニヒトエ(4月19日)

3月13日に朝日峠展望公園の登山口付近でキランソウの花を見つけ、4月14日には笠間アルプスでツクバキンモンソウの花に出会いましたので、キランソウ属は早春に花を咲かせるようです。

小町の館の農産物直売所で甘夏などを買いましたが、孫は帰りの車内で直ぐに寝てしまいました。

2024年4月15日月曜日

令和6年4月の笠間アルプス縦走とヒオドシチョウ

  4月14日(日)に水戸線の福原駅で降り、笠間アルプスを縦走し岩間駅まで歩きました。

当日の早朝、牛久駅で人身事故があり電車が大部遅れましたが、福原駅に918分に到着し、吾国山(518m)から難台山(553m)、大福山(432m)、南山(382m)、愛宕山(306m)を通り、岩間駅発1458分の常磐線上り電車で牛久駅まで戻りました。

晴れ模様の日曜日でしたが、福原駅から吾国山に向かう登山者は私だけのようでした。

水戸線福原駅から吾国山登山口へ(4月14日)

吾国山頂上付近にあるカタクリ群生地には1030分頃に着きましたが、カタクリの花はほぼ終わっていました。

吾国山頂上付近のカタクリ群生地(4月14日)

カタクリ群生地の一帯は公園のように整備されていますが、数組のグループが散策されていました。

 カタクリ群生地から吾国山の頂上に登り、そこから旧洗心館のキャンプ場まで下りました。キャンプ場にはたくさんの利用客がおられました。快適なキャンプ場のようです。

吾国山頂上から旧洗心間キャンプ場まで(4月14日)

 キャンプ場から道祖伸峠に出て、難台山に向かいましたが、途中に「スズラン群生地」への下山口があったので行ってみました。スズランの花は5月中旬が見ごろとのことでした。

道祖伸峠から難台山登山道のスズラン群生地へ

 スズラン群生地から難台山への登山道に戻り少し歩いた所で「ツクバキンモンソウ」を見つけました。ミヤマシキミの花もたくさんありました。難台山まではアップダウンが続き結構疲れました。

難台山登山道のツクバキンモンソウ(4月14日)

 難台山頂上には1230分頃に到着し昼食休憩をとりました。

スズラン群生地から難台山頂上、屏風岩、大福山へ

 昼食中に頭の上を2匹の蝶々が飛び回っていました。良く見るとヒオドシチョウでした。今年は、小町山や筑波山で出会うことが出来ませんでしたが、偶然にも目の前に止まってくれたので写真を撮ることが出来ました。越冬成虫のようです。

難台山頂上のヒオドシチョウ(4月14日)

 その後、屏風岩を見学し「大福山」頂上を通り、団子石を経て「南山展望台」に1320分頃に着きました。南山展望台からは「愛宕山」が良く見えました。

団子石から南山展望台まで(4月14日)

 南山展望台から愛宕神社の大駐車場に下山し、そこから愛宕神社でお参りをし、さらに神社の後ろにある「六角殿」まで行きました。

南山登山口から愛宕神社六角殿まで(4月14日)

六角殿の周囲には太い大きな木々がそびえていましたが、最近切断したと思われる切り株の真ん中にヒオドシチョウが止まっていました。

愛宕神社切り株に止まったヒオドシチョウ(4月14日)

大木を見上げると数匹のヒオドシチョウの他に、ルリタテハと思われる蝶々等が飛び回っていました。越冬蝶々が結構いるようです。

神社の大駐車場は満車でした。「愛宕天狗の森」には家族連れがたくさん来られていました。道路には駐車待ちの車がつながっていました。

笠間アルプスの山々の桜は大部散っていましたが、愛宕山から下る道路の桜はまだまだ見ごろのようでした。

愛宕山下山途中のソメイヨシノと岩間駅(4月14日)

山桜はソメイヨシノより遅く咲くものと思っていましたが、笠間アルプスの山桜は殆ど散り納めの感じでした。北国と同様、一斉に咲き出したのでしょうか。

 歩いた距離はスズラン群生地往復2㎞を加えて19㎞程度のようです。福原駅から吾国山登山口までの道端にはスイバ等を食草にするベニシジミが飛んでいました。スズラン群生地までの山道ではミヤマセセリが道案内をしてくれました。

ベニシジミとミヤマセセリ(4月14日)

 岩間駅まで楽しく歩くことが出来ました。桜吹雪の中、吾国山から愛宕神社までたくさんの登山グループに出会いました。

2024年4月12日金曜日

令和6年4月の筑波山登山とカタクリの花

   4月11日(木)に筑波山に登りました。

桜川市真壁町のつくし湖駐車場に車を停めましたが、つくし湖は人造湖で、霞ヶ浦から水を汲み上げているとのことだったので、周囲を見学しました。

湖の周囲には桜の木がたくさんあり、満開でした。

桜川市真壁町のつくし湖(令和6年4月11日)

霞ヶ浦から筑波山トンネルを通りつくし湖に水をくみ上げて貯留し、雨の少ない県西地域の水田や畑の他に水道用水、工業用水として17市町に配送する経路が展示されていました。

調整池つくし湖の様子(4月11日)

今回はつくし湖から薬王院まで登り、薬王院から林道酒寄線を通り、さらに鬼ヶ作林道を歩いて筑波高原キャンプ場まで行きました。

薬王院から林道酒寄線、林道鬼ヶ作線でキャンプ場へ

筑波高原キャンプ場では桜の花が満開で、コブシの花も咲いていました。

筑波高原キャンプ場から女体山頂上へ(4月11日)

 キャンプ場の周囲はカタクリの群生地で、花が丁度見ごろでした。

筑波高原キャンプ場のカタクリの花(4月11日)

キクザキイチゲの花も見つけましたが、まだ小さな蕾が多かったようです。

筑波高原キャンプ場のキクザキイチゲの花(4月11日)

 筑波山頂上にはたくさんの観光客がおられました。

筑波山女体山頂上から立身岩まで

周囲にはカタクリの花の他に、ハルトラノオやユリワサビの花も咲いていました。

ハルトラノオ、ユリワサビ(4月11日)

御幸ヶ原から男体山頂上に登り自然研究路を周り、薬王院コースで下山しました。

男体山頂上から自然研究路を周り薬王院へ下山

自然研究路の周囲にもたくさんのカタクリの花が咲いていました。

筑波山自然研究路のカタクリの花(4月11日)

ニリンソウの花もチラホラ咲いていましたが、満開はもう少し後のようです。

筑波山自然研究路のニリンソウ(4月11日)

薬王院コースの登山道では、エンレイソウやミヤマシキミ、ネコノメソウ、ムラサキケマンなどの花を見つけました。

エンレイソウ              ミヤマシキミ(億両)
 ネコノメソウ             ムラサキケマン   
 

昨年は4月5日に筑波山に登りましたが、桜の花はほぼ終わっていましたので、今年はサクラの花やカタクリ、キクザキイチゲ、ニリンソウの花の開花時期が遅くなっているようです。でも、これから一気に咲くのでしょう。

若葉が芽吹き始めた自然の中をのんびりと歩くことが出来ました。楽しい1日でした。

 

2024年4月10日水曜日

西洋美術館の企画展と上野公園の桜見物

  4月9日(火)、朝から雨と風が強かったので山は諦め街(東京)に出かけました。

上野駅に降り国立西洋美術館まで行くと、「ここは未来のアーティスト達が眠る部屋となりえてきたか(Does the Future Sleep Here?)」、「真理はよみがえるだろうか」の看板があり、入館しました。

国立西洋美術館企画展(令和6年4月9日)

本当は、上野公園で桜を眺め、日比谷公園にも行き街中散歩をするつもりでした。

西洋美術館の客層は殆どが海外の方のような印象を受けました。西洋の古典美術にインスパイア―された作品の展示から、上野公園や山谷で暮らした方々の様子とアウトリーチ活動等の紹介へと続き、昭和に育った自分の心が揺れました。あの頃はみな繋がっていたんだなと感じました。

上野公園や山谷でのアウトリーチ活動など

日比谷公園でも若い官僚の卵たちの傍に座り、人生論を語る浮浪者がいたと聞きました。

学生時代、デモ行進を見学していた高校生が目の前でデモに加わろうとし、それを懸命に引き止める母親の姿がまだ心に残っています。

「真理はよみかえるだろうか」は、常設展の版画素描展示室が会場で、スペイン戦争を題材にしたゴヤの版画82点が展示されていました。

格差が拡大し続ける社会にあって、再び戦争の火の手が見え隠れする時に、芸術は人の心に真理をよみがえらせることが出来るのだろうか?芸術に携わる人々の声が聞こえたように感じました。

常設展の「モンテカヴァッロの巨象と聖堂の見える空想のローマ景観」には西洋の感性を強く感じました。人間の強さが見えます。東洋日本人に内在する、目を閉じて感じる「ありのまま」の絵とは違います。

モンテカヴァッロの巨象と聖堂の見えるローマ景観

ピカソの絵画を始め数点の「初展示作品」もありました。


 3時間以上ゆっくりと見学することが出来ました。写真撮影禁止が少なかったのでかなり写真を撮らせて頂きましたが、デジカメのためボケ写真がたくさんありました。残念です。

美術館を出ると、雨と風がさらに強くなっていました。東京都美術館ではキリコ展、芸大ではYOSHIWARA展を開催していたようです。

東京都美術館と芸大の展示会の掲示板(4月9日)

上野公園名物の「花見の宴」はありませんでした。観光客は傘を深めにさし、黙々と歩いていました。

上野公園の桜(令和6年4月9日)

不忍池に向かい、弁天堂を過ぎボート置き場に向かうと一匹のコサギが獲物を狙っていました。大きな鯉がコサギの周りに集まり、水しぶきをかけているように見えましたが、産卵が始まったのでしょうか。遠方を眺めるカワウも歩道の傍にいました。

不忍池のコサギとカワウ(4月9日)

不忍池の鯉とコサギ(4月9日)

池之端方面が雨のため霞んで見えました。本降りになってしまいました。折り畳み傘でしたので、急いで上野駅に戻りましたが、日比谷公園は諦めました。

雨の中の池之端(令和6年4月9日)

また、次の機会に東京散歩をしたいと思っています。

9日(火)は4年生になった孫が入学式のため休日になり、1歳の孫とともに母親が子守役を担当しました。