2018年7月23日月曜日

花豆や白花豆が実り始めました


豆畑に行ってきました。先週はつる豆類の支柱の補強などを行っただけでのトンボ返りでしたが、今回は金曜日(20)から日曜日まで滞在できました。

先週は花豆などに小さな鞘ができ始めたばかりで、花が落ちて鞘のできていない花穂も確認できたので心配でしたが、一週間経ち、結構大きな鞘に成長していました。特に白花豆の鞘はふくらみが厚くなり、大きな豆の収穫が期待できそうです。虎豆の鞘も確認できました。つる豆類は密植になってしまいましたが、病気などの発生もみられず順調のようです。


前回は受粉の手助けをするハナバチ等を確認できませんでしたが、今回はトラマルハナバチが数匹常時飛び回り、さらにクマバチやハナアブ、モンシロチョウも飛んでいました。先週から熱中症が心配される程の暑さが続き、豆畑にとって天候状況は非常に良く、受粉はうまくいっているようです。


一方、蔓性ではない大豆やくらかけ豆などもかなり丈が高くなり花も咲き始めていましたが、マメコガネが結構付いていて穴あきの食害葉があちこちにありました。目に留まったマメコガネは退治しましたが、これから食害が大きくなるかもしれません。ただ、マメコガネは豆の葉よりもムラサキツユクサやタデ類の葉を好むようなので、これらの雑草を豆畑に生やしたまますることにしました。次回の訪問はまだ決めていませんが、それまでに食害がほどほどで納まることを期待しています。


この豆畑にはスギナを始め、イヌビエやアカザ、シロザ、タデ類、ツユクサ、ブタクサ、ヨモギ、ヒルガオなどたくさんの多様な雑草が生えています。このうちスギナについては根が深く抜き取れないのでほぼ除草をあきらめ、ブタクサやヨモギ、ヒルガオなどは後で手に負えなくなるので、目についたら必ず抜き取るようにしています。またイヌビエも全部除去したいところですが、次から次に生えてくるので大きくなったもののみ取り除くことにしています。ツユクサやタデ類、アカザ、シロザについては、豆類の背丈を超える状況になったら引っこ抜く作戦です。

アカザやシロザにはどれも激しい食害が見られるので、むしろ作物から虫を遠ざけるために使えるのではないかと思い始めています。今回、シロザの葉にゴミのようなものが付いているので、写真を撮り良く見たところカメノコハムシであることが分かりました。


アカザやシロザは救荒作物として知られていますが、ホウレンソウ(ヒユ科、アカザ亜科)と同様にシュウ酸が多いものの食用にもなることから、虫にも好かれるのだろうか。雑草で昆虫の食害を防ぐことができれば一石二鳥です。でも、虫を呼び込むとの見方もあるので慎重に観察します。

 20日から22日まで、毎日30℃を超える暑さでしたが、仙台への帰り路、岩手山には雲がかかっていました。



2018年7月18日水曜日

三神峯公園のベッコウハゴロモと天沼公園のハート付きカメムシ


今日、718日の仙台市の最高気温は33.1℃(1218分)でとても暑かったです。岐阜県多治見市では40.7℃を記録したとのことですが、まだ暑さは続くのでしょうか。

昨年この時期に三神峯公園でベッコウハゴロモの幼虫を見て驚いた経験をしたので、都合をつけて出かけてみました。公園と公園を取り巻く林の境界に生えている低木に注目して探したところ、予想通り白い綿毛の付いた枝がたくさん見つかりました。でもそれらのほとんどは綿毛(蝋の細毛)を付けているだけでした。でも、幸い一匹だけベッコウハゴロモと良くわかる幼虫が付いている枝を見つけることができました。
驚いたことに、ベッコウハゴロモの幼虫は綿毛に包まれた幼虫達の中に一匹でしっかりと立っていました。これまで、綿毛に包まれた幼虫はアオバハゴロモの幼虫だと思っていましたので、アオバハゴロモの幼虫の中に一匹だけベッコウハゴロモがいるものと思っていました。ベッコウハゴロモの周囲にいる綿毛に包まれた幼虫もベッコウハゴロモで、綿毛を脱げば同じ姿になるのでしょうか。アオバハゴロモの幼虫が綿毛を脱いだ姿はまだ見ていないので、興味があります。



 ハゴロモ類の種類やそれらのライフライクルについての知識が全くなかったので、かなり誤解していました。ハゴロモ類にはますます興味を持ちましたので、その後、小枝に綿毛を見つけるたびにその周囲に目を配りハゴロモ類の成虫を探しましたが、ようやく最近は綿毛の周辺でベッコウハゴロモの成虫の写真を撮ることができました。


三神峯公園では昨年ツマグロヒョウモンチョウの写真を撮りましたが、今回も撮ることができました。どういう訳か私の近くまで飛んできて草の上にとまってくれました。運がよかったです。公園内の水道の周りには水が蒔かれたような状態になっていましたが、そこにアゲハがやってきて濡れた土を舐めていました。アゲハにとっても厳しい暑さだったのでしょう、かなり近づいても飛んでいきませんでした。ヤマブキが数本茂り日蔭になっている場所でコミスジチョウに出会いましたが、あちこち飛び回りなかなかシャッターを切ることができませんでした。コミスジチョウが居た同じ場所で、小さなツバメシジミが雌雄一体になりヒラヒラと飛んでいました。飛んでいる間は単独のチョウのように見えました。


時間があったので、天沼公園にも行ってみました。昨年はコシアキトンボを始め多様なトンボが飛んでいたのですが、今回はほとんど飛んでいませんでした。残念。唯一見かけたトンボの写真をようやく撮りましたが、どうも典型的なシオカラトンボの模様と一致しないので、種類がよくわかりません。雑種なのでしょうか?

帰りがけに赤クローバからトラマルハナバチが飛び立ったので、その付近に目をやるとこれまで見たことのないカメムシがいました。背中にハートの模様のあるカメムシです。後で調べたところエサキモンキツノカメムシと名付けられた日本全土に分布するカメムシであることが分かりましたが、写真を撮り何やら少し嬉しい気分になり自宅に戻りました。

気仙沼の徳仙丈山登山


少し前になりますが630日に気仙沼市にあるツツジで有名な徳仙丈山(標高711m)に行ってきました。徳仙丈山のツツジの花(ヤマツツジとレンゲツツジ)は5月中旬から6月上旬が見ごろでしたので、観光シーズンを終えて間もない時期の登山でした。

 徳仙丈山への登山用駐車場は気仙沼側と元吉町側の2カ所に設置されていますが、今回は気仙沼側からの往復にしました。11時過ぎに駐車場から歩き始め頂上付近で昼食を食べ、1330分頃には駐車場に戻りました。

予想どおり、6月末の駐車場には車が一台も見当たらず「祭りの後の静けさ」を思わせるような雰囲気でした。駐車場から少し離れた所に道路工事関係者が数名いたものの、登山者は私と家内だけで結局誰にも会うことはありませんでした。でも、楽しい登山でしたので、「モッタイナイ」と思いました。

ツツジに囲まれた登山道を少し歩いたところに、枯れかかったような大きなオニノヤガラが場違いのような雰囲気でニョッキリとたたずんでいました。街中であれば当然子供たちの格好の餌食になっていたはずです。ここを通った観光客全員が護ってくれたのでしょう。


徳仙丈山にはツツジの開花時期に数回来ていますが、最初の訪問の際、フタリシズカが道端にたくさんあることに驚いた記憶があります。今回も名前がフタリシズカにもかかわらず花穂を2本、3本、4本と付けた群落があちこちに見られました。また、道端にはハナニガナも咲いていて退屈しませんでした。


 ツツジの花は当然ながらありませんでしたが、ツツジに囲まれた道はきれいに保たれていて快適な登山ができました。快晴でしたので頂上からの眺めも素晴らしく久しぶりの息抜きになりました。頂上の小さなお社の裏にモミジイチゴが黄色に熟していたのも印象に残りました。



 道を歩きながら昆虫も探しましたが、ジャノメチョウやヒカゲチョウが足元から飛び出すもののツツジの木の裏側に飛んでいくので写真を撮ることはできませんでした。一方、小さな蛾がたくさん飛び回っていたのでその写真を撮り後で調べたところ、キシタエダシャクであることが分りましました。この蛾の幼虫はツツジの葉を餌にしているとのことですので納得です。以前筑波山で見かけたツマキシロナミシャク(ヤマナシの葉が餌)と翅の配色が良く似ているように思いました。


 キタテハやヒョウモンチョウに似た蝶々も数回見かけましたが、頭上を飛び去り道の近くに止まることはありませんでした。麓の駐車場付近でようやく動きの遅いウスイロオナガシジミの写真を撮ることができました。


 その他、頭に耳がついたような蛾やシリアゲムシのような昆虫の写真も撮ることができましたが、蛾はオオキンウワバのようです。

 ツツジの開花時期ではありませんでしたが、楽しいハイキング・登山になりました。仙台への帰り道、高速道路は利用せず元吉町の団子屋さんに立ち寄り、お目当ての団子をお土産にしました。

2018年7月17日火曜日

播種12週後の豆畑の様子



台風7号は74日に温帯低気圧に変わりましたが、この温帯低気圧の影響により5日以降に発生した西日本豪雨の被害は甚大で本当にいたたまれない想いになります。今後このような豪雨がどこで発生しても不思議ではないとのことなので、各自治体が作成しているハザードマップの確認が重要になるようです。

台風7号の影響が心配だったので岩手の畑に13日に出かけました。今回播種した豆類のほとんどが密植状態でしたので、特に花豆、白花豆の蔓は互いに絡み合い支柱がたるみ、竹を使用した部分は一部崩れ落ちていました。これは台風のせいではなく、自分の失敗によるものなので仕方ないのですが、それらの補修をし、雑草を簡単に除去しただけで仙台に戻りましたが、実はまだまだ気がかりです。

 密植状態にもかかわらず、花豆と白花豆にはたくさんの花が咲いていました。でも良く見ると、花が落ち、果実がついていない花柄もたくさん見つかりました。蔓性のインゲン豆の受粉にはハチなどの助けが必要のようなので、今後の天候がこれらの豆の収穫に大きく影響するものと思っています。


 大豆や小豆など蔓性でない豆類も順調に生育し、病気はほとんど見られず、害虫による加害はバッタ類やコガネムシによる軽微な穴あきのみでした。草食性のテントウムシの一つ、インゲンテントウには興味がありましたので、注意深く探しましたが見つかりませんでした。一方、ナスとトマトも数本植えていますが、そのうちナスの葉に一匹のオオニジュウヤホシテントウがいました。今後、増えるのかどうか興味を持っています。


 傍らに植えたジャガイモの葉にはオオニジュウヤホシテントウの幼虫がたくさん付いていました。成虫は見当たりません。暑くなったので夏季休眠に入ったのでしょうか。マメコガネもジャガイモの葉を食べ穴をあけているようです。マメコガネは、大豆の葉よりムラサキツユクサやアカザの葉のほうが好きなようで、豆畑に雑草として混じっているそれらの葉に陣取っていました。


 今年は、ジャンボカボチャの種も蒔いてみました。普通のカボチャの2倍以上もある大きな花が咲いていましたので、デッカイカボチャができることを期待してしまいます。

2018年6月26日火曜日

ジャガイモ畑のテントウムシの斑紋の融合



昨年はジャガイモの葉がテントウムシに食べられてボロボロになってしまいましたので、今年は見つけたテントウムシは全て処分することにしました。畑に行くたびにテデトール法(手で取るだけ)を実施していますが、今のところ加害部位は僅かです。

 ついでに、テントウムシの写真も撮るように心がけ、さらにドラッグストアで買った消毒用アルコール液を少量入れたペットボトルにも採集することにしました。採集した12匹のテントウムシをコピー用紙に並べて28個の斑紋の確認を行ったところ、斑紋が融合している固体が見つかりました。安定的に発現する斑紋1~6のうち、3と5が融合した個体(3-5融合型)と融合がわずかばかりですが3と4が融合した個体(3-4融合型)がそれぞれ1個体ずつ確認できました。斑紋が融合した国内のテントウ虫の情報がありませんでしたので、取り上げてみました。でも、なかなかピントを合わせることができなかったので、見栄えはしません。採集したテントウムシの写真撮影にはもう一度チャレンジするつもりです。
 草食性テントウムシのマダラテントウ族(Tribe Epilachnini)の斑紋については著名な片倉先生の論文1)が公開されています。私が今回採集したオオニジュウヤホシテントウ群の斑紋融合の傾向は、先生が記載した論文と一致する方向性を示しているのではないかと思います。でも、私は全くの素人なので当て推量に過ぎないのかも知れません。興味がどんどん湧いてきましたので引き続き勉強します2)。その前に、採集した虫の写真撮影技術を何とかしないと無理かな。



 その後、オオニジュウヤホシテントウの斑紋融合について調べたところ、佐藤先生による1997年の報告3)がありました。それによると、今回見つかった3-4連携、3-5連携に加えb-c連携が多く出現していて、地域的な特徴の視点からは1-2連携は日本の南部で、3-5連携は北部で多くなっていると指摘されています。将来どのようになるのでしょうか。大変興味深いです。
  そこで、再度12匹のテントウムシの写真を撮り直したところ、新たにb-c連携と斑紋gの微弱化が確認できましたので追加しました。



 今回も自然豊かな七時雨山麓に出かけました。道の両側に白い大きな花が咲いていたので、車を止めて写真を撮りました。花の周りをハナアブなどが飛んでいました。土曜日でしたの山麓の駐車場には、登山者などの車が結構止まっていました。それをわき目に見てとんぼ返りをしました。残念。


 仙台への帰り道に見た岩手山の雪はほぼ消えていました。新しい季節の予感です。



参考)

1)H. Katakura, et al.: Zool.Sci., 11, 889(1994)

2)K. Matsubayashi, et al.: J. Agric. Hokkaido Univ., Entmol., 72, 1-16(2016)
3)佐藤 仁彦:1997年度研究成果報告(科研費)、昆虫と自然、41巻、2号、3号(2006)

 

2018年6月25日月曜日

豆畑の状況と女王蜂が造ったスズメバチの最初の巣


 岩手の豆畑に行ってきました。畑に行く途中に墓があるので帰る度にお参りするのですが、今回は墓の近くに生えている山ツツジにトックリ状のハチの巣があることに気づきました。その形状からトックリ蜂の巣だろうと思いつつ、近づいて見るとスズメバチが一匹止まっているのが見えました。スズメバチが巣を襲って略奪したのだろうか。きっとそうに違いないと思い、翌日殺虫剤をかけて巣を除去することにしました。

  翌日、トックリの巣に近づきトックリの穴に殺虫剤を噴射したところ、大きなスズメバチが穴から飛び出してきました。獲物を奪ったスズメバチはもういないものと思っていましたので、びっくりしました。あぶなかったです。


 後で良く調べてみると、この巣はコガタスズメバチの女王蜂が単独で造ったものだということです。巣の中の働き蜂が成長した後に、よく見かけるスズメバチの巣へとこの小さな巣が肥大化していくようです。トックリ状の巣にいたスズメバチは女王蜂だった訳です。子育のため一生懸命働いていた最中に殺虫剤を吹きかけられた女王蜂に対し、気の毒な気分になりました。でも、共存できないので許して欲しい!

 豆類は順調に育っていました。特に、白花豆と花豆にはそれぞれ白花と赤花がたくさんついていて今後が楽しみです。両方とも良く伸びていているので、ネットの上を超えて垂れ下がっているものについては先端を切断しました。虎豆の蔓もだいぶ伸びてきましたが、まだ花は咲いていませんでした。蔓性の豆として他に「モロッコ豆」も植えましたが、蔓の柔軟性が乏しいため風に吹かれて折れ、花豆等に比べるとみじめな状況になっていました。でも、蔓性のどの豆にも病変やアブラムシなどの害は見当たりませんでした。




 一方、黄大豆や黒大豆、くらかけ豆、小豆などの非蔓性豆は蔓性に比べて成長が遅いようです。6月播種でも良いようですのでこれから成長するのだろうと思います。これらの豆類にも病変などはないようですが、大豆やくらけけ豆の葉には小さな穴が開き始めました。丁寧に調べていないせいかも知れませんが、ショウリョウバッタやマメコガネ、マルカメムシなどは見当たりません。次回に大発生していたらどうしよう。農薬は使用しないので、木酢液で対応したいと思っています。とりあえず、酪農農家から頂いた「たい肥パウダー」を各畝に蒔き土を少しかぶせて今回は農作業を終わりにしました。


 以前キササゲが今年の異常な寒さのために枯死したのではないかと思い、521日のブログに葉のない木の写真をアップしましたが間違いでした。62日時点でもまだ新芽が出ていなかったので可能性は高いと思っていましたが、624日には新芽がしっかりと出ていました。このキササゲはかなり枝が密になっていたので、新芽が出る前に剪定をしたようです。6月まで新芽が出ない落葉樹木もあることが分かり良かったです。

筑波山登山と里の虫


 615日から18日まで牛久に行ってきました。家の入口にあるブドウの葉に、黒地に白線の模様の付いた蛾が一匹止まっていました。あとで調べたところ「ホタルガ(蛍蛾)」であることが分りました。初めて見ましたが岩手県では希少な野生生物レッドリストDランク(http://www2.pref.iwate.jp/~hp0316/rdb/07konnchuu/0949.html)に指定されているようです。幼虫で越冬しサカキやヒサカキが寄主植物になるようです。


 17日は天気が良かったので筑波山登山を計画し孫を連れて朝早く出かけました。登山口に向かう道で自動車渋滞が発生していたので、筑波山も人気が出てきたのかなと嬉しく思っていたところ、登山口の「つつじが丘駐車場」をゴールにした「ツール・ド・つくば」(全長12km、高低差500m)が730分から1030分まで開催されていたためであることが分りました。筑波山ふもとの「北条米」で有名な北条大池付近が出発地点で、小学5年生以上を参加資格としているようです。多くのボランティアが交通整理をしておられました。

 1年ぶりの登山なので、草花や昆虫の写真も撮ろうと意気込んでいましたが、朝霧で道が濡れていたこともあり、孫と共に泥んこ競争になってしまい写真はあまり撮れませんでした。登山道で目に留まった昆虫はサルナシを餌にする「ツマキシロナミシャク」と「ヒメウスアオシャク」だけでした。でも無事2時間弱で4人揃って登頂でき、スカイツリーを遠くに眺めることはできませんでしたが、帰りはロープウエーで戻ったものの、それなりにいい思い出になりました。



 牛久に帰り、近くの公園でモンシロチョウとヤマトシジミに会いました。庭のセイジの花には連日ハナバチが訪れていました。多い時には3匹いましたが、どれもトラマルハナバチでした。



2018年6月14日木曜日

三神峯公園のクマバチやジョウカイボン


久しぶりに三神峯公園を散歩しました。公園中心部の芝地は整理され広々としていましたが、周りの草地はすっかりブタナに占領されていました。これまではアカツメクサ(紫クローバ)やヒメジョオンが多かったのですが、改めてブタナの旺盛な繁殖力に驚きました。

草花が一面に咲いていましたので、様々な昆虫を見ることができるものと期待してあちこち歩いたところ、最初にクマバチ(carpenter bee)に遭遇しました。アカツメクサにしがみつき蜜を吸っていました。クマバチは、大工のように木に穴を開けて巣を作るとのことですが、ミツバチ科の昆虫なので雌は巣の中に6-10個の卵を産み花粉団子などの餌も準備しておくとのことです。おかげで、孵化した幼虫は巣の中で母が準備した餌を食べて育ち、成虫になってから外に飛び出すことができるようです。成虫の寿命は7週間のようですが産卵後すぐに死んでしまうとのことですので少しかわいそうな気がします。



さらに歩いているとアゲハチョウが飛んでいました。アゲハチョウの写真はなかなか撮れないのですが、運よくイタドリの葉に止まってくれました。良く見ると左右のしっぽのような羽はちぎれています。優雅に見えますが結構体を張って生きていることが見て取れます。ナミアゲハとキアゲハは前羽の付け根の縞模様の有無で区別できるようですが、今回のアゲハには縞模様があるのでナミアゲハ(Papilio xuthus)のようです。ナミアゲハはかんきつ類やサンショウの葉に産卵し、キアゲハはパセリやニンジンなどのセリ科植物に産卵するとのことです。アゲハ類の前脚には味を感じる器官があり、ナミアゲハはシネフリン,スタチュドリン、ナリルチン、キロイノシトール、トリプタミン誘導体など5種類の混合物を認識して産卵することが最近明らかにされています1)。仙台では、カラタチやサンショウの葉に産卵しているのでしょうか。餌となる植物の所在も気になります。


さらに、樹木の生えている場所に移動したところ数匹のヒカゲチョウ類が飛んで逃げました。そのうち一匹について写真を撮ることができましたが、後で調べたところ、これまでに数回遭遇しているヒメウラナミジャノメでした。


道に沿って樹木の枝や葉も見て回り、見つけた昆虫を手当たり次第に写真に撮り後で調べたところ、シマサシガメやナシカメムシ、オオヒメハナカマキリジョウカイボンでした。それぞれ、一匹ずつ孤立しほとんど歩くこともなくじっとしていましたので写真は撮りやすかったのですが、相変わらず小さな被写体に対してピントを合わせるのは難しいです。


ジョウカイボン
蝶々や蛾の幼虫である毛虫は結構見かけるものの、写真を撮ることはこれまで避けていましたが、かなり奇抜な形態の毛虫がいたので写真を撮ってみました。後で調べたところ、ヒメシロモンドクガの幼虫でした。毒はそんなに強くないとのことですが、触るな、食べるなという毛虫の意思が伝わってきます。鳥も食べないのではないかと思いますが、どうでしょうか。


 昆虫の季節はこれからのようです。今回は、どこを見ても「花だらけ」の草地でしたが、蝶々や昆虫の影はまばらという感じでした。

  今日も散歩される方々がおられましたが、憩いの場としてまたお世話になります。
参考)
1)Ryuda M., et al.: J. Neurosci., 33(3), 914(2013)