旧日本甲虫学会の2006年11月号和文誌「NEJIREBANE」に掲載されたテントウムシ研究の第一人者、佐々治先生のご逝去に際しての追悼文の中に、解剖学者でありかつ昆虫採集家としても有名な養老孟司先生の寄稿もありました。それには、長崎東高校で早くも昆虫少年として活躍し始めた佐々治先生(旧姓神谷少年)と鎌倉の栄光学園高校の学生だった養老先生が、高校生の頃から昆虫仲間として文通をされていたという内容が記されていました。
佐々治先生は、昆虫を解剖するための技術の向上を目指して、小さな紙で鶴を折る訓練をし、利き手の左手と同じように動作ができるよう右手も鍛えていたとの逸話が紹介されています。また、養老先生の郷里である福井に佐々治先生が大学の教授としておられたことの因縁も記載されていました。両先生はもちろん雲の上の存在ですが、昆虫に魅了されている方々の昆虫に対する深い想いとともに、仲間意識を強く感じ、うらやましく思いました。
不器用な私には、昆虫の解剖はとても無理ですが、何とか奇麗な写真を撮れるように頑張ろうと思っています。
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