2017年7月10日月曜日

畑の「暗殺虫(Assassine bug)」と「うんこ背負い虫」

 78日に畑に行ってきました。ジャガイモは順調に育っています。624日に作業した時と比べて、草取りをした畝ではテントウムシダマシの食害が多くなっていました。目についたニジュウヤホシテントウは手で除去したつもりですが、たぶん除去できたのは20%程度です。一方、スギナやアカザ、ヒルガオなどの雑草と一体になって育っているジャガイモの茎葉は小ぶりですが、テントウムシダマシの食害はわずかでした。

 今回も、ジャガイモ畑で昆虫探しをしました。不思議なことに、テントウムシダマシ以外の昆虫がほとんど見つかりません。いろいろなものを見つけるのが下手なので、私の能力不足か知れません。雑草と一体になっている場所で、ようやく、これまでで初めて見る昆虫に出合いました。後で調べて分かったのですが、見つかったのは「アカヘリサシガメ」と「カメノコハムシ」でした。
 


 「アカヘリサシガメ」はジャガイモの葉に止まっていました。「カメノコハムシ」はアカザの葉でじっとしていました。アカヘリカメムシは、以前に見かけた「アオバネサルハムシ」などを狙ってやってきたのでしょうか。一方、「カメノコハムシ」は、食性が狭くシロザやアカザの葉上に良くいるようです。アカザ科のほうれん草やサトウダイコン(シュガービート)も餌として食べるようで、この地域はほうれん草が特産になっていますので、ほうれん草畑からやってきたのかも知れません。

 2種とも初めて出会う虫でしたので、少し調べてみたところ、サシガメ類は乱暴に扱うと人を刺すこともあるとのことで、子供は注意する必要があるようです。また、米国には、体液を吸った蟻の死骸を20匹も山のように盛り上げて背中に背負い、敵の攻撃を避ける種もいるようです。サシガメは英語では「Assassine bug:暗殺虫」と呼ばれていいますが、中にはゾンビ虫のような偽装をする種もいるわけです。

 カメノコハムシは、その幼虫に特徴があるようです。卵からふ化した後の糞が全て繋がり、また脱皮の度に生じた脱皮殻も糞と共に繋がり、それを背中に背負った異様な姿になるとのことです。カメノコハムシの敵も容易に近づけない状態になる訳です。そのため「うんこ背負い虫」の別名もつけられているようで、残念ながら幼虫は見つけることができませんでしたが、最近、(株)KADOKAWAから「うんこがへんないきもの」と題した本が出版され、その中に収録されているようです。

 今回、たまたま見つけた2種の昆虫の一つが暗殺虫で、もう一匹がうんこ背負い虫でした。ナミテントウなど、良く見かけると言われている昆虫に全く出会っていません。不思議です。これから、もっと珍しい昆虫に会えるのかも知れないと期待してしまいます。

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