2018年6月4日月曜日

ニガナやシロニガナの群落との出会い


531日から6月3日まで岩手に行ってきました。その際、岩手に向かう東北自動車道の下りサービスエリアで昼食休憩をとり、天気が良かったので少し散歩しました。運の良いことに、散歩道の周囲に小さく可憐な花がたくさんきれいに咲いていました。ほぼ同じ形状の黄花と白花が密集し、良く見るとどちらの花にも花弁が5枚から8枚程度付いています。


後で調べたところ、小さな花はニガナであることが分かりました。ニガナはキク科ニガナ属に属し、基本的には花弁が5枚の黄花で、花弁が5~7枚程度までをニガナと呼ぶことが多いようです。花弁が8枚以上のものはハナニガナに分類されるとのことなので、この群落はニガナとハナニガナが混在したものということになるのでしょうか。白花もニガナの変種と言うことです。



この群落から少し離れたところに花弁が8枚以上でニガナとよく似た頭頂部を持つ花が咲いていました。これがハナニガナのようです。群落を形成していた花の花弁数は通常より少し多いように思いますが、やはりニガナとシロニガナなのでしょう。


さらに散歩を続けたところ、ニガナと良く似ているものの花弁が13枚で頭頂部の形がニガナとは全く異なるやや大きめの花に出会いました。コウゾウリナと呼ばれる花のようです。コウゾウリナはキク科タンポポ亜科のコウゾウリナ属に分類されるようですが、最近帰化植物として分布範囲が拡大しているブタナもコウゾウリナ属に属するようです。ブタナは確かに、頭頂部がコウゾウリナに良く似ています。このブタナも圧倒的な存在感を示しサービスエリア内のあちこちに咲いていました。



また、ジシバリ(地縛り)も見つけました。ジシバリはイワニガナとも呼ばれ、ニガナ属に属することから頭頂部がニガナに良く似ています。でも葉が地面を這うように茂り、かつ特徴的な形状をしており、さらに花弁数がニガナより圧倒的に多いことから容易に区別がつきました。


いつもは、このサービスエリア内にあるウサギ小屋に行きクローバやハコベ、オオバコの葉などの餌を与えただけで、散歩することもなく慌ただしく運転を再開していたのですが、今回は思いがけず散歩をしたことで多くの野草に出会い写真を撮ることができ、楽しい休憩になりました。

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