2022年1月25日火曜日

牛久沼散歩とオオイヌノフグリの思い出

   123日にいつもの牛久沼散歩に出かけました。

17日に雪が降り、その後も続いて早朝は氷点下になっているにもかかわらす、田んぼの土手にはオオイヌノフグリの花が咲いていました。本当に逞しい野草だと思いました。

オオイヌノフグリ(1月23日)

オオイヌノフグリの花の青色は、アントシアニン(花色素)グループの基本化学構造5種類の中でも最も青色の濃いデルフィニジン配糖体によるものだということが分かっています。

天然にない青いバラを、サントリー㈱研究所が育成しましたが、これはバラに欠落しているデルフィニジン合成酵素を遺伝子組み換えによってバラに導入することで実現しています。

オオイヌノフグリの青色は確かに青いほど綺麗です。

野草に限らす、実は「フグリ」が青い程立派だと認められる動物がいるようです。話題になっているサバンナモンキーなどです。

オオイヌノフグリのフグリに似た種子は青色にならず、花びらだけが青色なので、正確に言うとフグリの色は異なるのですが、「フグリと青色」から連想するとイヌノフグリとサバンナモンキーが思い浮かびます。

さらに正確には、サバンナモンキーのフグリの青色は色素によるものではなくて「チンダル現象」だという説が見つかりました。 

タマムシの翅の色はチンダル現象のように物理的なものなので、死骸の翅も色あせることはないのですが、もしサバンナモンキーの陰毛が物理的な青色であったら、動物園のイベントの景品にすれば人気が出るように思いました。

しかし青色に見えるのは、毛ではなくて皮膚の色のようです。皮膚にウロコより細かく、青色の波長を反射するヒダがあるのでしょうか。文献を調べたいと思いました。

様々な疑問が頭に浮かびますが、「イヌフグリ」という歌を大学の仲間数人が集まった送別会の席で、先生が歌って下さったのを思い出しました。

 尊敬する先生だったので、フグリを何となく想像しながらも静かに聞いた覚えがあります。でも、歌詞も曲もすっかり忘れていました。

今回、気になったので「イヌフグリ」を手掛かりに調べたところ1950年代に、朝鮮戦争に出兵した人を思う歌とのことでした。大事な歌のようです。

最近、ゲオでビデオ「赤い闇」を借りて観ました。50年以上前の中学生の頃、ウクライナは穀倉地帯だと習い、それがウクライナに行ったことのない私の持つ印象でした。餓死した上の兄と暮らす兄妹の姿は強烈で一生忘れられないと思います。悲劇をつくってはいけません。

30代の後半に大岡正平の「野火」をつり革につかまりながら電車で読んでいて、不覚にも失神してしまったことは誰にも言っていませんでした。間一髪、担架に乗る前に覚醒して事なきを得たのでした。

 登山やハイキングで「もののけ姫」の主題歌を歌ってその気になっていたのですが、これからは「イヌフグリ」もレパートリーに入れようと思いました。

 オオイヌノフグリの学名はベロニカで、薬用植物として利用している国もあるよううなので、オオイヌノフグリの名称はかわいそうと思い、個人的に愛称を「ベロニカ」にしようと思っていたのですが、今回、歴史的にも様々な思い入れがあり、日本でこの名称が愛されていることが分かりました。

 以前ブログに書いたように1)、抗ウイルス作用もあるようなので「イヌフグリ茶」を飲んで見ようと思っています。

 牛久沼は静かでした。釣り人もたくさんいて、いつものように時が流れて行きます。

牛久沼(1月23日)

牛久沼のほとり(1月23日)

参考)
1)ブログ 2020年3月14日:オオイヌオフグリの意外な効能(口唇ヘルペス予防)

2022年1月23日日曜日

石岡市の千代田アルプスのハイキングと梅の花

    121日に石岡市の千代田アルプスを歩きました。茨城県中央青年の家を通り、剣ヶ峰、雪入山、浅間山に登り往復しました。

 晴天の中、キラキラ光る霞ヶ浦(1)を剣ヶ峰の頂上から眺めることが出来ました。

石岡市千代田アルプス剣ヶ峰からの霞ヶ浦の眺

剣ヶ峰の登山口は「いやしの里」の傍にありますが、その登山口の支柱に「ショウビタキ」の雄が止まっていました。初めて見ました。きれいでしたが直ぐに飛び去り、写真はボケてしまいました。

ショウビタキ(雄)

剣ヶ峰の登山口の様子

剣ヶ峰から雪入山そして林道弓弦線を横切り青木葉峠を通って浅間山へと歩きましたが、ハイキングコースはいつもきれいに整備されています。ありがたいです。

剣ヶ峰頂上(1月21日)

雪入山頂上(1月21日)

剣ヶ峰から浅間山へのコースの様子

浅間山頂上へは、杉林の急坂を登るのですが、今回は数組の男女のチームが頂上付近におられました。私も頂上の祠にお参りをしました。

浅間山への参道と頂上からの眺望

帰りに、浅間山と青木葉峠の間にある「黒文字平」で休憩し昼食を摂りました。筑波山がきれいに見えました。

黒文字平からの筑波山

剣ヶ峰から「いやしの里」に戻る途中、赤く熟したカラスウリの果実を見つけました。スギの木の木肌の色とよく合っていて絵画のようでした。写真より実物の果実の方がもっと濃い色で印象的でした。

杉の木とカラスウリ

中央青年の家の道沿いにあるたくさんの梅の木の中で、1本にだけ濃いピンクの花が咲いていました。

中央青年の家の梅の花(1月21日)

 徳をしたような気分になりました。小さな出来事でも幸せな気分になります。

 いいことがあったので、妻の好きな団子を帰宅途中の農産物販売所で買って帰ろうかなと思いました。

 でも、長女が卒論でお世話になった哲学者の土屋先生のように「一個で良かったのに」(2)と妻に言われそうな気がしたような、しないような、そんな散歩・ハイキング・登山の毎日が過ぎていきます。

  「常陸秋そば」のそば粉を500gと漉し餡の団子を買いました。

参考

1)佐賀純一:「筑波山愛ものがたり」

2)土屋賢二:「妻と罰」



2022年1月22日土曜日

オミクロン株やワクチン接種率向上による無症状者の増加

    オミクロン株による感染拡大が日本でも始まり、120日には東京を始め大阪や神奈川などで過去最多の新規感染者数になったようです。

 フランスの120日の新規感染者数は39万人(ジョンズ・ホプキンス大学発表)で、日本の1日のPCR検査能力とほぼ同じだったようです。

 なお、フランスはEU最高の新規感染者数46万人を18日に記録したとのことです。46万の数倍を超える膨大な数の検査をどのようにして実施しているのか興味を持ちました。

それにしても、フランスで46万人ということは、日本の人口126百万人あたりに換算すると、86万人にもなります。1日に86万人の方が感染する状況は想像を超えています。

欧米では、2回のワクチン接種を終え、90%(ポルトガル)から63%(米国)まで「それぞれの国の実情」に合わせた接種率になっているようですが、そろそろワクチンの効果も薄れる時期になり、ブレークスルー感染が多くなっているようです。

 研究報告1)によると、ワクチン接種者の再感染は軽症あるいは無症状が多いとのことです。この研究報告は、オミクロン株への再感染に関するものではなないのですが、軽症や無症状者が多いと言われているオミクロン株も同様の傾向になるものと思われます。

 ワクチン接種が進んだ国には、今では、無症状感染者が多数存在する可能性が高いようです。

無症状者は感染の有無を感知できないので、検査対象者になることもなく日常生活を送ることになり、市中感染が広がるものと予想されます。

診察や治療に当たられている医療従事者は、実情を肌で感じておられることと思いますが、医療関係者以外の者には分かりません。

 地域住民全員を対象にした報告を見つけることができなかったので、全数検査の一例として航空検疫に注目しました。

 厚労省が毎日発表している航空検疫のデータを令和41月1日から20日まで集計し、無症状者率の表を作成して見ました。

 その結果、20日間の検疫報告で確認された病原体保持者2813人のうち、無症状者は2252人で、80%であることが分かりました。

 飛行機で入国する方々は、搭乗前の厳しい検査をパスした旅行者なので、一般市民と同じ集団として見ることは適切ではないと思われる方もおられるのかも知れません。病原体保持者の初期の一断面なので、継続観察結果が必要ですがそれなりに興味深い結果であるように思います。

 無症状感染者が多い集団における死亡率の低減には、高リスク集団である生活習慣病者や高齢者等への感染予防が最も重要です。

日本は、メタボ検診などを既に実施しており、高リスク者はそれを自覚し、食生活や運動など生活習慣の改善に加え、感染予防に向けた努力をしているのが強味です。

 これまで実施してきた、超高齢社会における健康政策が新型コロナウイルス禍の中でも役立っているものと思われます。

先進諸国の中で最も検査率の低い状況にありながら、極めて低い死者数のまま推移できたことは、超高齢社会における世界に先駆けた健康施策によるものではないかと感じています。

 

参考)

1)Moriah Bergwerk et al.: Covid-19 infection in Vaccinated Health Care Workers., N ENGL J MED., July 28 (2021).

 

2022年1月19日水曜日

令和4年の最初の筑波山登山

    117日(月)に令和4年初めての筑波山登山に出かけました。

桜川市のつくし湖駐車場から1045分に薬王院に向け歩き始め、薬王院コースで女体山、男体山に登り、つくし湖まで往復しました。御幸ヶ原で昼食を摂り、つくし湖駐車場には1420分に戻ることが出来ました。

つくし湖の駐車場付近の日陰には、霜で白くなったハコベがたくさんありました。早朝かなり冷えたようです。

つくし湖から薬王院に向かうハイキングコースは「ふるさとの森」と呼ばれ整備されているようです。いつものように、竹の樋から水が勢いよく流れ落ちていました。

薬王院の筑波山登山口から鬼ヶ作林道を横切り御幸ヶ原まで一気に登りましたが、このコースは階段が多くかなり急坂なので、数回短い休憩を取りながらの登山になりました。

登山途中に振り返ると、フクロウが止まっているように見える松の木があります。最初に気付いた時、何度も確認した覚えがあります。

御幸ヶ原には登山客がいましたが、いつもより少ないように感じました。

女体山頂上にも人は少なく、先頭に進んで写真を撮ることができました。つつじが丘駐車場が綺麗に見えました。

筑波山女体山頂上からのつつじが丘の眺望

頂上の神社に手を合わせ参拝しました。

その後、御幸ヶ原を通って男体山にも登りました。こちらも登山客が少なかったので、写真を撮ることができました。


筑波山の男体山頂上

男体山から降りて、御幸ヶ原で昼食休憩をした後、雪が残っている登山道を通り、薬王院まで下山しました。

雪の残る登山道を下山
 薬王院でお参りをしました。

薬王院

御幸ヶ原からつくば神社まで下山して参拝し、御幸ヶ原に戻って薬王院コースで下山することも考えていましたが、今回は諦めました。

冬の間、体調のいい時に再挑戦したいと思っています。ヘルスケア・アプリ(♥)のデータは、12.2km、270階(3mx270=810m)でした。

小町の館から朝日峠、小町山、宝篋山へのハイキング・登山

    114日に小町の館に車を止め、朝日峠展望台を経由して小町山と宝篋山に登りました。帰りは、東城寺を通り小町山登山の天の川コースの「みちくさ処」でしばらく休憩し小町の館に戻りました。

令和4年の最初のハイキング・登山でしたが、朝日峠ハイキングコースへの入り口にある家におじいさんとおばあさんの人形が立っていました。時々、もっと大きな赤鬼と青鬼が立っているのですが、おじいさんとおばあさんには初めて会いました。

洗顔沢で少し休み、水源の森を通って朝日峠展望台に登りました。

朝日峠展望公園頂上から(1月14日)

晴天だったので霞ヶ浦の湖面が光っていました。

朝日峠から分岐点のハート石を経て小町山に登りました。このコースには急斜面もあり、結構登りごたえがあり汗ばみますが好きです。

小町山頂上には数組の登山グループが休んでおられました。

小町山山頂

少し休憩した後宝篋山に向かいました。

表筑波スカイライン道路沿いにある宝篋山へのゲートをくぐり、しばらく歩いていると山道の車の轍に氷が張っていました。

寒くは感じませんでしたが、晴天でも気温は氷点下だったようです。

宝篋山の頂上では、いつものようにたくさんの登山グループが休んでおられました。

宝篋山頂上からの筑波山の眺望

頂上は視界が開けていて、筑波山の雄姿を見ることができますが、その後方には霞ヶ浦や筑波の水田・市街が広がっています。

宝篋山から東城寺に降りて新年のお参りをしました。

東城寺

新型コロナウイルスが早く終息して欲しいです。

東城寺から小町の館駐車場に向かう途中、巨石の「熊の石」などを見ながら小町山への登山道の天の川コースにたどり着き、「みちくさ処」で少し休憩しました。

森の中にいると、いつも空を見上げてしまいます。吸われそうです。

空に吸われそうな杉林

小町山登山口を出て、朝日峠の山を見ながら小町の館に戻りました。


小町山登山口から小町の館へ

  令和4年の最初の山歩きでした。

2022年1月16日日曜日

新型コロナウイルスのオミクロン株の世界的な感染状況の変化

   オミクロン株が日本でも急激に増加し始め多くの県で過去最高の新型コロナウイルス感染者数になったようです。日本でも欧米並みの感染者数になるのでしょうか。気になります。

Our world in dataによると、オミクロン株が発生したアフリカでは、発生国の南アフリカや隣国のザンビアでほぼ下火になり、ナミビアやケニアでも感染者数が減少しているようです。

 また、ヨーロッパの中ではイギリスで最も早くオミクロン株感染が始まったようですが、現在は減少に転じています。さらに、アイスランドやギリシャでも減少し始めているいるようです。

 これらの国々のオミクロン株感染者数の状況を概観すると、感染急増から15日前後で減少に転じているように見えます。

 これを見て、これまでの主要な感染症だったインフルエンザはどうなのか知りたいと思いました。

インフルエンザは、冬に流行するという季節性が強い疾病なので、新型コロナウイルスと比較できないのかも知れませんが、2017年末から2018年の日本と米国での流行状況を見ると、感染流行期間が10週以上に渡りかなり長いようです。

 新型コロナウイルスの場合はそれより短いので、各国とも行政側の対策による防止措置や住民の防御対策が功を奏し、短期間で減少に転じているのでしょうか。

 いずれにしても短期間で収束して欲しいと願っています。

 オミクロン株は現在ヨーロッパでは、ポルトガルやイタリア、フランスなどで猛威を振るっているようですが、そろそろ減少に転ずる兆しがあるようです。

 でも、フィリピンやインド、日本などはこれから感染が増加するように見えます。

 ワクチン接種はδ株などの感染予防に役立った訳ですが、その効果が薄れてきているようなので、今回のオミクロン株対策として3回目のワクチン接種がやはり重要なようです。

 さらに対処療法のための経口医薬品が利用されるようになれば、病院側の負担が軽減されるように思います。

 各国ともオミクロン株による感染者数がα株やδ株などによる最大感染者数の5~10倍程度になっているようですが、死者数はあまり増加していないようです。

 オミクロン株による味覚や嗅覚の異常はほとんど無いとのことなので、神経細胞への感染力が低下し、後遺症も軽くなっていることを期待しています。そして、終息へ。

 

2022年1月10日月曜日

日立駅展望ホールでの日の出見学と市内観光

    110日の成人の日、曇りの予報でしたがかすかな望みを託し、650分に始まる日の出を見るために日立駅の展望イベントホールに家族で出かけました。でも、予報どおりの曇天のため日の出は見ることが出来ませんでした。

 JR常磐線の日立駅は、世界的に著名な地元出身の建築家である妹島和世さんが設計建築されたとのことで、日の出を見ることが出来ず残念でしたが、ガラス越しに太平洋を一望できる展望ホールに座ることができ、心が和みました。

再挑戦し、隣接する人気のカフェ店(シーバーズカフェ)で海を眺めてみたいと思っています。

 牛久には午後1時頃に戻る予定だったので、それまで近隣の海岸や神社、動物園を見学することにしました。

 最初に、日立駅を出て海沿いの陸橋(国道六号線バイパス)を通り「東滑川ヒカリモ公園」に行ってみました。

 切り立った崖の下に砂浜が広がる綺麗な海岸でした。浅瀬にはグミ島と呼ばれる二瘤山の島があり、その一つにウミ鵜が並んで止まっていました。

東滑川ヒカリモ公園の風景とヒカリモ等

 幸い、わずかに朝の光が海を照らす瞬間があり写真を撮ることができました。

グミ島

東滑川ヒカリモ公園の海に光る正月の朝日

 公園を散歩している人が数名いましたので、正月に参拝できる神社を尋ねたところ御岩神社を推薦して頂きました。

 御岩神社は、大変由緒のある古い神社のようです。第一駐車場は満杯で結構参拝客がおられました。

御岩神社の仁王門

御岩山は海抜530m(御岩山(茨城県日立市) YAMAP / ヤマップ)で、古代より信仰の山として祀られているとのことですが、その山裾に御岩神社が建立されたようです。

 楼門(大仁王門)をくぐり、無事御岩神社を参拝することができましたが、次回は御岩山に登って見たいと思っています。頂上まで約1時間を要するようです。

御岩神社本殿に向かう橋と心洗の泉

 心洗の手形を撫で、湧き水で手を洗っておられる方が結構いました。有名なのかも知れません。通り過ぎてしまいましたが、後日、自分の胸に手を当てて見ました。

心洗の手型

 最後に「かみね動物園」を見学しました。入り口に展示されている2頭の象から最奥のキリンまでほぼくまなく楽しく見学することができました。

かねみ動物園案内図とワタボウシタマリン

 特に猿の種類が多く興味を持ちました。ワタボウシタマリンは「ぶさかわ系」の猿で親近感を持ちました。

 また、今年の干支になった虎が綺麗で威厳がありました。

かみね動物園の虎

 日立駅の展望イベントホールでの日の出見学が目的でしたが、それがかなわなかったことから、日立市の様々な観光地を回ることが出来ました。楽しい小さな旅でした。

2022年1月9日日曜日

オミクロン株による急激な感染増加と感染減少

    新型コロナウイルスのオミクロン株が各国で猛威を振るっているようです。これまで感染人数が少ない国として評価されていたオーストラリアでも一日に11万人を超え、日本の人口当たりに換算すると1日の感染者数が53万人にもなったようです。

ヨーロッパでは、フランスの1日当たりの感染者数が30万になっており、日本の人口相当に換算すると58万人にもなるので驚いてしまいます。

こんな状況がどれほど続くのかを知りたいと思い、オミクロン株の発生国である南アフリカと隣国のジンバブエについて調べて見たところ、半月ほどの急激な感染増加の後に感染者数が急に減少していることが分かりました。

               Worldometerより

これまでのワクチン接種等により、ブレークスルー感染者を加えたとしても、容易に感染する人々の数が少ない集団になっているため、感染力が強いことも要因となり、感染可能な宿主が枯渇してしまい、短期間で減少に転じるのでしょうか。

でもオミクロン株は、自然免疫力の強い若い方々への感染能力も獲得して、宿主の数を増やす戦略にも出ているようです。

といっても、実際は新型コロナウイルスがある意図をもって変異している訳ではなくて、感染が困難であったグループにたまたま感染できた変異株が主流になっていくだけなのでしょう。

日本では、沖縄県にオミクロン株が侵入し蔓延しているようです。沖縄県でのこれまでの新型コロナウイルスの感染者数の変遷を調べて見ました。

それによると、α株の蔓延期間が約45日間、デルタ株の蔓延期間が約65日間のようです。

オミクロン株は1月3日から急激に増加しているようですが、南アフリカでの事例のように短期間で減少に転じるのでしょうか。

1月9日の新規感染者数1533人は、日本全体の人口当たりに換算すると132千人に相当するので、これまで経験したことのない事態になっているのではないかと心配になります。医療への応援が必要のように感じます。

沖縄県の場合は、オミクロン株の発生国である南アフリカや隣国のジンバブエに比べ、オミクロン株の流入の経緯から推察すると短期間で感染減少に転じるものと期待されますが、軽症者が多いと言われているものの、かなり心配になります。

今が正念場で、日本が経済も維持しつつオミクロン株を無事乗り越え新型コロナウイルスを克服することを願っています。

オミクロン株の感染組織が変わっている等のデータが得られているようなので、これを機会にACE2を始めとするレセプターへの結合しやすさの評価・改変等の知見(1)に加え、細胞膜融合メカニズム(細胞種選択特性)をトロピズム変化の視点で科学的に解明して欲しいと願っています。

参考)

1)Yusuke higuchi et al.: Engineered ACE2 receptor therapy overcomes mutational escape of SARS-CoV-2., Nature Communications 12, 3802(2021)

2022年1月7日金曜日

令和4年正月、牛久に降り積もった雪の様子

    牛久に雪が降ることはめったにないのですが、昨日1月6日から7日にかけて雪が降り積りました。関東一円が雪だったようで、車の事故の報道が目につきました。牛久でも救急車のサイレンが度々なっています。

14日に年末年始に大雪が降った岩手から牛久に戻りました。岩手では雪かきをして集めた雪で「かまくら」を造り、その中で孫達が昼ご飯を食べご機嫌でしたが、帰って間もなく、牛久にも雪が降り驚きました。

7日朝は気温が零下6度まで下がったとのことで、溶けかけた道路の雪が凍結し危険な状態でした。

でも、晴天でしたので牛久城跡を通り牛久沼まで散歩に出かけました。

城跡広場の孟宗竹に雪が積もり重そうに垂れ下がっていました。人の気配はなく、一人分の足跡のみが残っていました。

雪の牛久城跡(1月 7日)

牛久沼のほとりに設置された木道の散策路には雪がたくさん積もっていました。こちらも人影は見えませんでしたが、既に足跡はたくさんありました。家に戻ってから、8月に撮った写真と比べて見ました。

牛久沼散歩道の木道の雪

三日月橋から牛久沼方面を見渡すと、稲荷川の岸辺に漂う雪が白く光って見えました。

三日月橋からの牛久沼方面の眺望(1月7日)

牛久沼あやめ苑の河童像も寒そうです。

牛久沼あやめ苑の河童像(1月7日)

あやめ苑駐車場にあるトイレ屋上の展望台から牛久沼方面を眺めてみました。牛久沼を散歩する際には、いつもこの展望台から景色を眺めます。雪景色は、数年に一度程度でしょうか。昨年、一昨年は積雪がなかったように思います。

あやめ苑トイレ屋上展望台からの眺望(春、夏、秋、冬)

小川芋銭翁の雲魚亭と住江すゑ文学館を通り、再び牛久沼方面に降り、自宅まで戻りました。

雲魚亭

牛久市住江すゑ文学館

9時頃の牛久・土浦バイパスには雪が積もっていましたが、帰りの12時頃にはすっかり溶けていました。でも、日陰には凍った雪が残っているので、あちこちの家で雪の整理をしている様子が見えました。

牛久・土浦バイパスの朝と昼の様子(1月7日)

岩手の雪の量と比べると「ほんの少しだけど、私の胸の中につもりそうな雪だった(ダークダックス)」と歌いたくなります。

印象的な雪でした。今日はたくさんの写真を撮りました。