2023年7月30日日曜日

八幡平畚岳と八幡平頂上への登山

   小学校が夏休みに入ったので、7月23日に孫3人を連れ、車で高速道路を利用し岩手に帰省し、7月28日に牛久に戻りました。

岩手滞在中は、盛岡市アイスリンクでのスケートや八幡平の畚岳登山、二戸市の世界遺産「御所野縄文公園」、安比(APPI)高原などに出かけました。

八幡平の畚岳には、7月26日に小学生の孫二人と共に登りました。

八幡平畚岳登山(7月26日)

八幡平レストハウスから樹海ラインを少し下ったところにある畚岳第二駐車場に朝940分頃に車を駐め、登山道入り口まで樹海ラインを少し歩きましたが、道路沿いにはヤマブキショウマやミヤマシシウドなどの花がたくさんありました。

ヤマブキショウマ

ミヤマシシウド

登山道に入ると、カラマツソウやイワオトギリ、ニッコウキスゲ、ダルマユリなどの花が目を引きます。

 カラマツソウ    イワオトギリソウ
ニッコウキスゲ      ダルマユリ 

途中に見晴らしの良い赤土の展望場所があり、秋田方面の景色を眺めました。

畚岳登山道からの秋田方面の眺望

昆虫なども気にしながら歩きましたが、登山口付近のミヤマシシウドやシラネニンジン、カラマツソウなどの花には、ハナアブなどの小さな昆虫がたくさん止まっいて、それらを餌とするアキアカネが飛び回っていました。

登山道の土壁にへばりついているアズマヒキガエルも見つけました。手のひらサイズの大きな個体でした。

アズマヒキガエル

登山途中に4~5名の登山グループとすれ違いましたが、登山口から25分程で順調に1578mの畚岳山頂に到着しました。

畚岳の周囲には高い山が無いので360度グルリと見渡せるのですが、今回は所々に霧がかかっていました。3人で頂上の石に座り、トマトやキウリ等を食べました。

畚岳頂上

畚岳に登頂後は、八幡平レストハウス下の駐車場に移動し、八幡平の頂上に行きました。

ドラゴンアイで有名な鏡沼を見学し、八幡平頂上(1613m)には1130分頃に到着しました。

その後、八幡沼を見下ろす休憩所で昼食を食べ、ガマ沼を見学して駐車場に戻りました。

ドラゴンアイで有名な鏡沼から八幡沼、ガマ沼へ

 途中の遊歩道の両側にカラマツソウがたくさん咲いていて綺麗でした。

カラマツソウに囲まれた遊歩道

ウメバチソウもありました。

ウメバチソウ

その他、ウサギギクやハクサンチドリなど、たくさんの花が咲いていました。

 ウサギギク     ハクサンチドリ

次回は、八幡沼から黒谷地に下りるコースや黒谷地から茶臼岳に登頂するコースに連れて行きたいと思っています。

2023年7月29日土曜日

7月の宝篋山への家族登山

 7月17日(月)は海の日の休日でしたが、海には行かず家族で宝篋山に登りました。

530分に車で宝篋山を目指して出かけました。筑波山と宝篋山の麓には雲がたなびき、「枕草子」の「春はあけぼの」の一節のような景色でした。

早朝の筑波山と宝篋山(7月17日)

朝6時でしたが、休日ということもあり70台程収容可能な宝篋山小田休憩所駐車場はほぼ満車の様子で、かろうじて駐車することが出来ました。

晴天の中、駐車場からの田んぼ道を小学生と一歳三カ月の孫を連れ、長男夫婦と共に揃って歩くことができました。

宝篋山駐車場から極楽寺コースで出発

極楽寺コースで登りましたが、前半は小川から少し離れた樹林の中を歩きました。

極楽寺コース登山の様子

後半は結構急斜面の登山道を何度も休憩しながら、90分ほどかけて頂上にたどり着きました。

私以外は、ほぼ登山することがないので大変な様子でしたが、頂上では皆で美味しく朝食を食べることが出来ました。

宝篋山頂上からの筑波山

帰りは小川沿いの道を歩き滝を眺めたり水遊びをしながらの下山でした。

小川沿いの登山道

小さな滝

特に一歳の孫娘は水遊びが出来て大喜びでした。

駐車場への下山道

下山の途中で、ミツバチが群がっている樹木の穴を見つけました。奥にミツバチの巣があるのでしょう。

ミツバチが群がる木の穴

また、センチコガネを数匹確認しましたが、その内の一匹がほぼ死にそうな気配だったので、手に取りました。

センチコガネ

 家族での低山登山は年に1~2回程度ですが、それぞれ記憶に残り、いい思い出になります。

7月中旬の牛久沼周辺散歩とアオバハゴロモ、アカボシゴマダラ

   7月13日に岩手から牛久に戻りましたので、7月16日の午後は牛久沼まで散歩しました。

牛久城跡を通り牛久沼のアヤメ苑まで行き、そこから雲魚亭を経て「根古屋橋」方面に下り、牛久土浦バイパスの歩道を田宮方面に戻るコースで散歩しました。

林沿いの灌木の枝の白い綿毛の周囲には孵化したハゴロモ類の幼虫がたくさん張り付いていましたが、中には成虫に成長したものもいました。ほとんどがアオバハゴロモで、ベッコウハゴロモやアミガサハゴロモ等は見つけることはできませんでした。

アオバハゴロモの幼虫と成虫

久しぶりの牛久沼方面への散歩でしたが、晴天でしたので牛久城跡の林の中で感じるそよ風は爽やかでした。

牛久城跡(7月16日午後)

二つ目の広場から出たところでアカボシゴマダラがヒラヒラと飛んでしました。

アカボシゴマダラ

「元気館」付近から牛久沼遊歩道に入り、木道を通ってアヤメ苑まで行きました。

牛久沼遊歩道からアヤメ苑へ(7月16日午後)

途中の林沿い道ではウラギンシジミを見つけました。なかなか翅を開いてくれませんでしたが、飛んでいる際に見えた翅表は赤色に見えなかったので雌のようです。

ウラギンシジミ(雌)

牛久沼アヤメ苑の子供の河童の像がある東屋で少し休憩しました。

牛久沼アヤメ苑東屋前の河童の子供の像

休憩後、トイレの屋上から牛久沼の写真をとりました。アヤメ苑や田んぼの緑が鮮やかです。

アヤメ苑展望台からの眺め(7月11日午後)

アヤメ苑から雲魚亭へと周り「根古屋橋」まで歩き、そこから国道六号線の牛久土浦バイパスの歩道を通って戻りました。

河童の碑から根古屋橋を経て6号線バイパス歩道へ

午後1時半ごろからでしたが、3時間ほどの散歩を楽しむことができました。

 

 

2023年7月21日金曜日

パステルブルーに染まる御在所湿原の五色沼へ

   7月11日は雨模様でしたが八幡平山方面に出かけ、アスピーテライン道路沿いにある旧松尾鉱山(硫黄鉱山)御在所資料館前の駐車場に車を駐め、御在所湿原を散策しました。

湿原にある赤沼(五色沼)はパステルブルーに染まり綺麗でした。小雨ながら偶然太陽が照りラッキーでした。

パステルブルーの五色沼(御在所湿原):7月11日

五色沼は流入水のない茶筒のような形の沼で、青色に染まる時期は、沼の水温が湧き水の温度16℃よりも高い夏の季節だけのようです。  

2年前の10月20日に五色沼を訪問した際には、文字通りの赤沼になっていました。

 令和5年7月11日  令和3年10月20日
五色沼の水色変化

水の重さは温度によって変わり、「4℃が最も重い」と言われていて、温度の高い水は軽いので上(表面)に移動することが分かっています。

沼表面付近の水温が湧き水より低くなる春、秋、冬は、湖底の湧き水の方が暖かくて軽いので上に移動し、酸性(pH3.03.2)の湧き水に含まれる青色の硫酸第一鉄(FeSO4)や硫化水素(H2S)が、湖面で空中の酸素によって酸化され、それぞれ最終的に褐色の酸化鉄や硫黄(白濁)に変化するのだそうです。

五色沼の水色変化には硫黄バクテリア等も関与するなど、実際はかなり複雑なようです。

駐車場からは、赤沼神社の赤い鳥居をくぐり、熊避けの鐘がある所から湿原に下り、木道を15分ほど進むと赤沼(五色沼)にたどり着くことができます。

御在所駐車場から御在所湿原の木道へ

木道を通り15分程で五色沼、御在所沼へ

遊歩道の周囲には、タチギボウシの花が咲いていました。

タチギボウシ

また、ところどころでルリイトトンボが足元から飛んで行きました。

御在所湿原のルリイトトンボ

安比高原の奥の牧場に点在する沼にはエゾイトトンボがたくさんいましたが、ルリイトトンボは、酸性の強い沼のある御在所湿原の自然環境に適応しているのでしょうか。

安比高原の奥の牧場のエゾイトトンボ

五色沼の隣には、五色沼からあふれた水が流入する大きな御在所沼があり、二つの沼の間に東屋があります。

御在所湿原の東屋

その東屋で景色を見ながら昼食を摂りました。人影はありませんでした。

 東屋から駐車場に向けて戻り始めると雨が激しく降ってきました。空も黒い雲に覆われ雨が止みそうになかったので、八幡平山に行くのを諦めました。

今回の岩手訪問では八幡平山頂上付近にある八幡沼周辺のハイキングはできませんでした。残念です。

 

 

2023年7月20日木曜日

令和5年梅雨期の姫神登山

   7月10日は曇天でしたが姫神山に登りました。三本杉登山口駐車場に車を駐め、草原を歩いてから舗装された林道に出てコワ坂登山口まで歩き、そこから頂上を目指しました。

姫神山登山:三本杉登山口からコワ坂登山口へ

三本杉登山口前の草原には、ヒョウモンチョウが一羽飛んでいました。翅裏の文様を確認できなかったのですが、ミドリヒョウモンかなと思いました。

ヒョウモン蝶(ミドリヒョウモン?)

コワ坂登山道に向かう林道では、クロヒカゲを見つけました。

クロヒカゲ

コワ坂コースは、三本杉コースに比べて最初は緩やかですが、頂上まであと980mの標識を過ぎるあたりから急坂になりました。

コワ坂コースで頂上まで登山

登山道ではショウマ類の花が目につきました。アカショウマとトリアシショウマ、そしてヤマブキショウマの区別が難しいのですが、葉の様子がバラ科のヤマブキに似ていたのでがヤマブキショウマでしょうか。

バラ科ヤマブキショウマ

残念ながら、姫神山頂上からの視界は悪く岩手山や麓の様子は全く見えませんでした。

姫神山頂上(7月10日)

頂上にはミネウスユキソウが咲いていました。

姫神山頂上のミネウスユキソウ

イワキンバイの花もたくさん咲いていましたが、ミヤマヤナギの花は終わりを迎えていました。

姫神山頂上のミヤマヤナギとイワキンバイ

頂上で少し休んだ後、三本杉コースで下山しました。

コワ坂コースではすれ違う登山者が少なかったのですが、三本杉コースではたくさんの登山グループに会いました。女性のグループが多いように感じました。

麓には大きな葉のヤグルマソウがたくさんありました。

葉が大きなヤグルマソウ

ノリウツギも見ごろでした。綺麗でした。

ノリウツギ

曇天でしたが、姫神山は結構人気があるようです。

「手抜き菜園」の畑仕事の合間を縫った慌ただしい登山でした。

2023年7月16日日曜日

7月の八幡平市不動の滝のコムラサキ蝶と山野草

   7月9日に安比高原の「ブナの駅」を散策した後、安代町の「不動の滝」に行きました。

不動の滝は日本の滝百選に選ばれる程綺麗な滝なのですが、その周囲の山野草や昆虫等が他の場所と異なるように感じ、岩手に帰省する度に出かけたいと思う場所になっています。

不動の滝入り口から桜松神社、不動堂へ

不動の滝と遊歩道

今回は、2年前に出会ったコムラサキ蝶を見たいと思っていました。

幸運にも、不動の滝入り口にある桜松公園の東屋で一羽のコムラサキと出会うことが出来ました。なかなか近づくことは出来ませんでしたが、しばらくの間コムラサキが飛び回る様子を観察することが出来ました。

コムラサキ

コムラサキの幼虫はヤナギの葉を食べて成長するとのことですが、他の場所では出会ったことがありません。

不動の滝を見学し清流沿いの遊歩道を歩き駐車場に戻る途中で、細い花穂に小さな花をたくさん付けている花が目に止まりました。写真を撮り、後で調べたところマメ科ヌスビトハギ属の「ケヤブハギ」のようです。

 花穂の形態がラン科のネジバナやタデ科のミズヒキなどと近縁のように感じましたが、葉の様子がかなり異なっているようです。マメ科と言われると確かに茎葉は豆類に似ているように思いました。

マメ科ヌスビトハギ属のケヤブハギ

この時期の山野草の一つとしてウツボグサが良く取り上げられますが、不動の滝で見た花はウツボグサそっくりで、花や茎葉のサイズが、良く見かけるもに比べると1/4程度でした。不思議です。シロツメクサの花より小さい花でした。

不動の滝のウツボグサ?

不動の滝にもブナの駅と同様に「ショウマ」類の花があちこちに咲いていました。最も多かったのはアカショウマかトリアシショウマか良く分からなかったのですが、花穂の分岐が多いのでトリアシショウマのようです。オニシモツケも見つけました。

トリアシショウマ   オニシモツケ   

葉にV字型の褐色斑紋が入るミズヒキもありました。

タデ科ミズヒキの葉

ミズヒキのV字型の斑紋は、地域ごとにかなり違っているので、これから少し注目したいと思っています。